派遣と掛け持ちできる?個人事業主や正社員が派遣で働くメリット・デメリット
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個人事業主や正社員として働いている方の中には、「もっと収入をあげたい」と思っている人もいるのではないでしょうか。そこで、短時間や少ない日数からでも働けるとして注目されているのが派遣の仕事です。
この記事では、個人事業主や正社員で働いていて、派遣の仕事を掛け持ちしてみたいと考える人に向けて、派遣と掛け持ちするメリットやデメリット、注意点などを解説します。
<目次>
・1. 派遣と掛け持ちしてもいいの?
1-1. 個人事業主(フリーランス)の場合
1-2. 正社員の場合
1-3. アルバイト・パートの場合
・2. 派遣と掛け持ちをするメリット
2-1. 収入が増える
2-2. 時間を有効的に使える
2-3. さまざまな経験を積める
2-4. 多くの人と関わるため人脈が増える
・3. 派遣と掛け持ちをするデメリット
3-1. 2つの仕事のスケジュール管理をしなければならない
3-2. 体力的に苦しくなる場合がある
3-3. 自由な時間が減る
・4. 派遣と掛け持ちをするときの注意点
4-1. 同業種の場合は情報の取り扱いに注意
4-2. 初めは少ない勤務日数から始める
・5. 派遣との掛け持ちでよくある質問
5-1. 派遣と掛け持ちした場合の社会保険は?
5-2. 派遣と掛け持ちした場合の年末調整の手続きは?確定申告が必要?
・6. 掛け持ちも可能な派遣のお仕事
6-1. コールセンター
6-2. 事務職
・7. 派遣と掛け持ちして収入アップを目指そう
1. 派遣と掛け持ちしてもいいの?
個人事業主や正社員として働いている人は、そもそも掛け持ちで働くのに問題はないのでしょうか。派遣は所属する派遣会社に迷惑をかけないためにも掛け持ちできるのか確認しておく必要があります。
ここからは、働き方別に、掛け持ちでの就業が可能なのかについて解説します。
1-1. 個人事業主(フリーランス)の場合
個人事業主は、事業が軌道に乗ったとしても、収入が不安定になる可能性があります。そのため、万が一収入が不安定になっても生活を支えられるように、掛け持ちで安定収入を得たいと思う人もいるでしょう。そこで注目されているのが、掛け持ちでも働きやすい「派遣」です。
個人事業主として働いている場合、掛け持ちで派遣社員として働くのに法的な問題はありません。個人事業主は、正社員やアルバイト・パートなどの企業に雇用されているケースとは異なり、雇用元がいないため、派遣会社との雇用契約が可能です。
ただし、副業を認めていない派遣会社も存在するので、派遣探しする際には就業規定などをしっかりチェックして、トラブルを避けましょう。
1-2. 正社員の場合
企業で正社員として働いている人は、副業をしてはいけないイメージがありますが、法的な拘束はありません。ましてや昨今では、副業や兼業でのキャリア形成を支援するために、国が企業に副業できる環境の整備を働きかけている側面もあります。
ただし、雇用されている企業の就業規則において、副業が禁止されているケースがあります。就業規則に違反すると、戒告や減給、出勤停止、降格、懲戒解雇などの処分を受ける可能性があるので注意が必要です。
また、掛け持ちする場合は、副業可の派遣会社を見つける必要があります。正社員として働く傍ら、派遣を掛け持ちするなら、所属する企業と派遣会社の就業規則をしっかり確認し、副業をしてもいいのか判断しましょう。
1-3. アルバイト・パートの場合
アルバイト・パートで雇用されている場合でも、派遣の掛け持ちに法的な問題はありませ\ん。平日はパート、土日は派遣で働くなどの方法も可能です。
ただし、アルバイト・パートの場合も正社員と同じように、雇用元の就業規則で副業を禁止\している職場があります。違反が発覚すると処分を受ける可能性があるので、副業をしたい\場合は就業規則で禁止されていないか、前もって確認しておきましょう。
派遣会社を探す際にも、アルバイト・パートを掛け持ちして働きたいと要望を伝え、可能か\どうか確認が必要です。
2. 派遣と掛け持ちをするメリット
個人事業主や企業の正社員、アルバイト、パートの方が、派遣と掛け持ちすると、以下のようなメリットがあります。
・収入が増える
・時間を有効的に使える
・さまざまな経験を積める
・多くの人と関わるため人脈が増える
ここからは、4つのメリットについて詳しく解説します。
2-1. 収入が増える
休みの日や空いた時間を掛け持ちの仕事に充てれば、収入源が増えて効率的に収入を増やせます。さらに、給与の高い派遣の仕事を見つければ、高収入も期待できるでしょう。
収入アップすると、生活費が増えるだけでなく、貯蓄をして安心感を持てたり、欲しいものを買ったり、やってみたかった趣味などにお金を使えるようになるので、仕事へのやりがいやモチベーションも生まれます。
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2-2. 時間を有効的に使える
1つの仕事だと、就業時間が決まっているため働ける時間に制限があります。掛け持ちなら、空き時間に仕事ができるので時間の有効活用が可能です。
派遣であれば、シフトの自由度が高い職場もあるため、空いた時間に合わせて働きやすいのもメリットです。仕事がない時間を何もせずに過ごすくらいなら、働いて収入を得たいと思う人は、掛け持ちをする場合もあります。
2-3. さまざまな経験を積める
本業とは異なる仕事を掛け持ちすれば、仕事の経験が積めます。派遣には、さまざまな会社や業種があるので、新たなスキルの習得にもつながるでしょう。派遣で学んだ内容を本業に活かせる機会があるかもしれません。
また、掛け持ちして仕事の幅が広がれば、自分に合った仕事を見つけやすくなります。いろんな仕事を経験し、将来のキャリアにつなげたいと思っている人にもおすすめです。
同じ仕事だけを続けていると、業務に慣れ、飽きを感じてしまう可能性もあります。掛け持ちで他の仕事をしながら経験を積んでいけば、ルーティンワークに飽きる事もないでしょう。
2-4. 多くの人と関わるため人脈が増える
1つの企業で働くよりも、他の業種で働くと人と触れ合う機会が増えます。派遣であればさまざまな業種から仕事が選べるので、今までとは異なる人脈が形成できるほか、いろんな経験・経歴を持っている人に出会える可能性があります。
人脈が広がれば、自分自身の視野も広がり、目標に向かって新たな道筋が見えてくるかもしれません。また、叶えたい夢や独立願望がある人は、人脈が多い方が、チャンスが生まれやすくなります。多くの人と関わりを持ちたいと思っているなら、掛け持ちはメリットが大きいでしょう。
3. 派遣と掛け持ちをするデメリット
色々なメリットがある派遣掛け持ちには、以下のようなデメリットも存在します。
・2つの仕事のスケジュール管理をしなければならない
・体力的に苦しくなる場合がある
・自由な時間が減る
上記のデメリットそれぞれについて、詳しく解説します。
3-1. 2つの仕事のスケジュール管理をしなければならない
掛け持ちする際には、2つの仕事がダブルブッキングしないようにスケジュール管理を徹底する必要があります。そのため、1つの仕事だけをしている時よりも、スケジュール管理に気を遣わなければなりません。
同じ日時に仕事を入れてしまったり、次の仕事があるのに安易に残業を受けてしまったりすると、雇用元に迷惑をかけてしまいます。スケジュール管理が苦手な人にとっては、デメリットになるでしょう。
3-2. 体力的に苦しくなる場合がある
掛け持ちをすると、本来、体を休めたり自分の時間としてゆっくり過ごせる時間を使って働くため、体力的につらくなる可能性があります。疲れによって集中力が続かなくなり、本業でのミスにつながってしまうと本末転倒です。
心身ともに疲れがたまると、病気やケガの原因にもなってしまいます。無理して仕事を詰め込むのではなく、休息の時間もしっかり確保する必要があります。
3-3. 自由な時間が減る
掛け持ちで労働時間が増えると、プライベートの時間が少なくなります。仕事の予定ばかりで、家族や友人との時間をあまり持てなくなり、交友関係に影響が出てしまうかもしれません。
また、仕事によるストレスの解消には、プライベートの時間も重要です。自分の時間が無くなれば、ストレスをため込んでしまい、体調不良になる可能性もあります。仕事とプライベートのバランスを保つために、リフレッシュできる時間の確保も大切です。
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4. 派遣と掛け持ちをするときの注意点
派遣と掛け持ちする際の注意点は2つです。
・同業種の場合は情報の取り扱いに注意
・初めは少ない勤務日数から始める
それぞれの注意点について、以下で詳しく解説します。
4-1. 同業種の場合は情報の取り扱いに注意
同業種の仕事を掛け持ちする際には、情報の取り扱いに注意する必要があります。社内の情報や独自の技術など、社外秘の情報漏洩は厳禁であり、トラブルのもとです。
例えば、本業の情報を活かして派遣で働き、本業で不利益が出た際、両社を掛け持ちしていると情報漏洩を疑われてしまう場合もあります。損失が大きければ、訴えられてしまう可能性もあります。
同業種での掛け持ちは違法などではないものの禁止している企業もあるので、就業先で就業規則を確認し、禁止されている場合はできれば避けた方がいいでしょう。
4-2. 初めは少ない勤務日数から始める
掛け持ちをすると、2つの仕事を同時に進めていくため、慣れるまで時間がかかる場合も多くあります。しかし、早く慣れるために突然たくさんの仕事を入れてしまうと、スケジュール管理ができなかったり、疲れが溜まって体調に支障をきたしたりする恐れがあります。そのため、最初は少ない勤務日数から始めると安心です。
派遣の仕事では、少ない日数から働ける求人も多くあります。本業の仕事量と休息日のバランスを考慮したうえで、勤務日数が調整できる派遣の仕事を見つけるといいでしょう。
5. 派遣との掛け持ちでよくある質問
掛け持ちする場合、職場の手続きに関して疑問が浮かぶ人も多いでしょう。知らないと困る問題もあるため、あらかじめ確認が必要です。
ここからは、派遣を掛け持ちする場合によくある質問とその回答について解説します。
5-1. 派遣と掛け持ちした場合の社会保険は?
派遣を掛け持ちして職場が2つ以上ある場合の社会保険は、加入要件を満たしている就業先で加入します。どの職場でも加入要件を満たさない場合は、自分で国民健康保険や国民年金への加入手続きが必要です。
複数の職場で加入要件を満たしている場合は、雇用保険以外は全ての会社で加入し、「健康保険・厚生年金保険被保険者所属選択・二以上事業所勤務届」を年金事務所に提出する必要があります。届け出に記載した「主たる事業所」の保険証が発行される仕組みです。
この場合、全ての職場の報酬を足して算出した保険料が、報酬の割合によって案分され、それぞれの会社から天引きされるようになります。
5-2. 派遣と掛け持ちした場合の年末調整の手続きは?確定申告が必要?
年末調整は通常、所属している会社が行ってくれますが、掛け持ちしている場合は、どれか1つの勤務先でしか年末調整はしてもらえません。複数個所で年末調整をすると、控除などが重複し、正しい税金の計算ができない可能性があります。
本業となる職場で年末調整をしてもらったうえで、掛け持ちの職場の給与合計が20万円を超える場合は、別途確定申告が必要です。確定申告には、年末調整をした本業の源泉徴収票と、掛け持ちしている職場の源泉徴収票が必要になります。
確定申告は、対象となる1月1日~12月31日の翌年、2月16日~3月15日までに申告するのが基本です。毎年の確定申告の期間内に、全ての職場の源泉徴収票を持って税務署に行くか、電子申告にて確定申告を済ませましょう。
6. 掛け持ちも可能な派遣のお仕事
掛け持ちしやすい派遣の仕事にはどんなものがあるのでしょうか。ここからは、掛け持ちも可能な派遣のお仕事を2つ紹介します。
6-1. コールセンター
コールセンターは、派遣の求人も豊富にあります。主な仕事は、電話でお客様とやりとりする仕事です。電話対応は、インバウンド(かかってきた電話に対応)とアウトバウンド(電話をかける)の2つに分けられます。その企業が取り扱う商品やサービスについて、問い合わせに応えたり、販売促進のための電話営業をしたりします。
電話対応によって、接客マナーや対応スキルが身につくため、どんな仕事でも活かせるスキルが身につくのはメリットです。力仕事のないデスクワークで、シフトの自由度が高い職場もあるため、掛け持ち勤務もしやすいでしょう。また、派遣の仕事のなかでも時給が高い傾向にあるため、効率的に稼ぐのに向いています。
ただし、就業先によっては掛け持ちがNGの場合もあるため、前もって掛け持ちがOKか確認は必要です。
6-2. 事務職
事務職は、派遣のなかでも人気のあるデスクワークです。派遣の事務職は、休日出勤や残業があまりない傾向があるのが特徴です。体力に自信がなくてもできるデスクワークであるため、掛け持ちの仕事として向いています。
事務職では、ビジネスに欠かせないビジネスマナーやパソコン操作が身につくため、自身のスキルアップにもなるでしょう。コールセンターと同様、派遣先によって掛け持ちNGの場合も考えられるため、前もって掛け持ちしても問題ないかの確認は必須です。
7. 派遣と掛け持ちして収入アップを目指そう
個人事業主や正社員、パート・アルバイトで働いている人が、掛け持ちで派遣勤務する場合、勤務先の企業の就業規則で禁止されていなければ、問題ありません。掛け持ちしたいと思ったら、まずは職場の就業規則を確認しましょう。
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