派遣社員の手取りはいくら?計算方法や職種・月収別で紹介!
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派遣社員として働きたいと思っており、手取りはどの程度なのか気になっている人もいるでしょう。ただし、手取りは職種や状況によっても変化するため、一概には言い切れません。自分が派遣社員としてどの程度稼げるかについては、基本的な計算方法を押さえて実際に計算してみる必要があります。
この記事では、派遣社員の手取り額の計算方法や、月収別・職種別の手取り額を紹介します。手取りを増やす方法についても言及するので、ぜひ参考にしてください。
<目次>
1. 給料における手取りとはなに?
1-1.手取りの概要
1-2. 給料から天引きされる税金や保険について
2. 派遣で仕事を探す際に手取り額を把握しておくことの重要性
3. 派遣社員の手取り額の計算方法
4. 月収別:派遣社員の手取り額
4-1. 月収15万円の場合
4-2. 月収20万円の場合
4-3. 月収25万円の場合
4-4. 月収30万円の場合
5. 派遣社員として手取りを増やすための方法
5-1. 派遣元に時給交渉をしてみる
5-2. 勤務日数を増やす
5-3. 夜勤で働く
5-4. 残業できる求人を狙う
5-5. 契約更新・満了時に職場を変える
6. 職種別:派遣社員の手取り額とおすすめの職種
6-1. オフィスワーク系の手取り額
6-2. IT技術系の手取り額
6-3. クリエイティブ系の手取り額
6-4. 営業系の手取り額
6-5. 製造・工場系の手取り額
7. 派遣の手取りに関するQ&A
7-1. 手取り額を簡単に計算するには?
7-2. 派遣社員の平均年収・時給はいくら?
8. 派遣で働く際は手取り額を把握しておこう!
1. 給料における手取りとはなに?
そもそも手取りとは、何を表しているのでしょうか。ここでは、給料における手取りについて詳しく解説します。
1-1. 手取りの概要
手取りとは、勤め先が決定した額面(給与額)から社会保険料や税金などを差し引いて残った金額です。つまり、手取りとは、実際に自分の銀行口座に振り込まれる金額を示しています。
ただし、差し引かれる社会保険料や税金の種類や金額は、人によって異なる場合があります。
1-2. 給料から天引きされる税金や保険について
額面から天引きされるのは、健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、所得税などの社会保険料や税金です。勤め先は額面からこれらを天引きした後、社員の代わりに支払いや納税の手続きをしています。
正社員は基本的に額面から住民税も天引きされますが、派遣社員は額面から住民税が天引きされないケースが多いです。住民税が天引きされていない場合は、自分で納税する必要があります。
2. 派遣で仕事を探す際に手取り額を把握しておくことの重要性
派遣社員の仕事を探すと同時に手取額を把握しておけば、実際に働き始めてからも無理なくお金のやりくりがしやすくなります。特に、一人暮らしをしている人や計画的に貯金したい人は、毎月どの程度の金額が手元に入るか具体的に把握しておかなければなりません。
また、額面から手取り額を計算した結果、その仕事は給与面で自分に合う・合わないを判断できるため、手取り額の事前確認は重要だと言えます。
3. 派遣社員の手取り額の計算方法
手取り額は「額面-(社会保険料+税金)」で計算できます。ただし、派遣社員に限らず、一般的に手取り額は額面の約75〜85%になると言われているため、社会保険料や税金の正確な金額が分からなくても概算が可能です。
厚生労働省の「令和2年度労働者派遣事業報告書」では、1日あたりの派遣労働者の賃金が1万5,590円となっています。これを基にすると、月20日勤務した場合の月収は「1万5,590円✕20日=31万1,800円」です。
1カ月あたりの額面が31万1,800円であると仮定して概算すると、1カ月分の手取り額は「31万1,800円✕約75〜85%=約23〜26万円」となります。実際には、職種や状況によって手取り額が大きく異なる場合もあります。
参考:令和2年度労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)|厚生労働省
4. 月収別:派遣社員の手取り額
同じ派遣社員でも人によって月収が異なり、手取り額もそれぞれ違います。ここでは、月収別に派遣社員の手取り額を紹介します。
4-1. 月収15万円の場合
月収15万円の場合、手取り額は「15万円✕約75〜85%=約11〜13万円」です。年間の手取り額を計算すると「約11〜13万円✕12カ月=約132〜156万円」だと分かります。
4-2. 月収20万円の場合
月収20万円の場合、手取り額は「20万円✕約75〜85%=約15〜17万円」です。年間の手取り額は「約15〜17万円✕12カ月=約180〜204万円」となります。
4-3. 月収25万円の場合
月収25万円の場合、手取り額は「25万円✕約75〜85%=約19〜21万円」となります。年間の手取り額は「約19〜21万円✕12カ月=約228〜252万円」です。
4-4. 月収30万円の場合
月収30万円の場合、手取り額は「30万円✕約75〜85%=約23〜26万円」です。年間の手取り額を計算すると「約23〜26万円✕12カ月=約276〜312万円」になります。
5. 派遣社員として手取りを増やすための方法
派遣社員として手取りを増やしたい場合、さまざまな方法があります。具体的にどのような方法があるか見てみましょう。
5-1. 派遣元に時給交渉をしてみる
派遣元に時給アップの交渉をすると、時給の見直しにより手取りが増える可能性があります。
時給の交渉に適しているタイミングは、自分のスキルが高まり仕事に貢献できるようになったときです。また、契約更新の際も時給の交渉に応じてもらえる場合があります。いずれにせよ、日頃から仕事に真摯に向き合い、職場での評価を高めておきましょう。
時給アップの交渉を成功させるには、時給アップに見合うアピールポイントをしっかり説明する必要があります。アピールポイントについて派遣元が納得すれば、時給アップを実現しやすくなります。
5-2. 勤務日数を増やす
すぐに手取りを増やしたいなら、勤務日数を増やすという方法もあります。基本的に派遣社員は時給制で働いているため、勤務日数が増えればその分だけ額面も手取りも多くなります。
特に、もともとの勤務日数が少ない場合は、派遣元にシフトを増やせないか相談してみましょう。希望に合わせて勤務日数を増やしてもらえる可能性があります。
5-3. 夜勤で働く
夜勤で働くと、労働基準法の定めに基づいて深夜手当が支給されます。そのため、昼間に同じ勤務時間で働くよりも、より効率的に手取りを増やせます。
派遣社員で夜勤ができる仕事としては、例えばコールセンターがあげられます。クレジットカードやホテルなどに関する問い合わせの夜間対応業務で、お客様をサポートする仕事です。
TMJではコールセンターの仕事を多く扱っており、夜勤の求人もあります。ぜひ求人をチェックして、具体的にどのような条件か確認してみてください。
5-4. 残業できる求人を狙う
残業できる仕事であれば、残業時間が増えるほど手取りも増えます。派遣の種類にもよりますが、残業すれば残業代が発生するからです。
派遣社員として残業するには、求人を探す段階で「残業がある」と明記されている仕事を選びましょう。残業の有無が分からない場合は、仕事の紹介を受けた際に担当者に個別に確認するとよいです。
ただし、残業が多すぎると心身をゆっくり休ませる時間がとれなくなり、体調を崩す恐れもあります。残業で手取りを増やす場合も、無理のない範囲で取り組む必要があります。
5-5. 契約更新・満了時に職場を変える
現状の給料が低いなら、契約更新時や満了時に給料が高い職場(派遣先)への変更を希望しましょう。同じ職種や仕事内容でも、派遣先によって給料は異なる場合があるからです。給料が高い職場で働き始めれば、それまでよりも効率的に手取り額を増やせます。
契約更新時や満了時に職場を変えたい場合は、希望の時給について詳しく派遣元に伝えましょう。必ずしも自分が提示した条件に合致する仕事が見つかるとは限らないものの、意向に沿う仕事を紹介してもらいやすくなります。
6. 職種別:派遣社員の手取り額とおすすめの職種
派遣社員でも職種によって手取りは異なります。ここでは、日本人材派遣協会が公開している「派遣社員の賃金と派遣料金」のデータを基に、派遣社員の手取り額とおすすめの職種を紹介します。
6-1. オフィスワーク系の手取り額
オフィスワーク系の仕事は、基本的にパソコンを使って業務を進めます。具体的には、データ入力やコールセンターなどの仕事が該当します。
一般社団法人日本人材派遣協会が公開しているデータによると、オフィス系(デスクワーク中心)の平均時給は1,495.1円です。時給1,495円、1日8時間、月20日働くと仮定すると、月収は「1,495円✕8時間✕20日=23万9,200円」となります。
手取り額は額面の約75〜85%になるため、オフィスワーク系の1カ月の手取りは「23万9,200円✕(75〜85%)=約18〜20万円」です。
なお、TMJでは高時給のデータ入力やコールセンターの求人を扱っているので、ぜひチェックしてみてください。
6-2. IT技術系の手取り額
IT技術系の仕事は、インターネットに関連する専門職です。例えば、サーバーやネットワークを扱うインフラエンジニア、システムを開発するシステムエンジニア、プログラミング言語で機能を実装するプログラマーなど、さまざまな職種に分かれています。
IT技術系の平均時給は1,953.4円となっています。時給1,953円、1日8時間、月20日働くとすれば、月収は「1,953円✕8時間✕20日=31万2,480円」です。月収を基に1カ月の手取りを計算すると「31万2,480円✕(75〜85%)=約23〜27万円」となります。
6-3. クリエイティブ系の手取り額
クリエイティブ系の仕事は、クリエイターやデザイナーと呼ばれる職種が当てはまります。具体的には、Webデザイナー、CGデザイナー、シナリオライター、サウンドクリエイターなど、さまざまな職種があげられます。
クリエイティブ系の平均時給は1,682.3円です。時給1,682円、1日8時間、月20日働く場合、月収は「1,682円✕8時間✕20日=26万9,120円」となります。1カ月の手取り額は「26万9,120円✕(75〜85%)=約20〜23万円」であると分かります。
6-4. 営業系の手取り額
営業系の仕事は、商品やサービスをアピールして購入や契約を促します。お客様の課題を踏まえ、その解決策として商品やサービスの魅力を伝えます。お客様と直接会うだけでなく、Eメールや電話で営業活動を行う場合も多いです。
営業系の平均時給は1509.1円となっています。時給1,509円、1日8時間、月20日働くとすると、月収は「1,509円✕8時間✕20日=24万1,440円」になります。1カ月の手取り額は「24万1,440円✕(75〜85%)=約18〜21万円」です。
6-5. 製造・工場系の手取り額
製造・工場系の仕事はものづくりに携わります。扱う製品の種類は、食品、電子部品、自動車などさまざまです。具体的な仕事内容は多岐にわたり、工場で部品を組み立てる場合もあれば、製品の検品をする場合もあります。
製造・工場系の平均時給は1,209.0円となっています。時給1,209円の場合、1日8時間、月20日働けば、月収は「1,209円✕8時間✕20日=19万3,440円」です。1カ月の手取り額を計算すると「19万3,440円✕(75〜85%)=約15〜16万円」です。
7. 派遣の手取りに関するQ&A
派遣の手取りについては、他にもさまざまな疑問をもっている人もいるかもしれません。ここでは、派遣の手取りに関してよくある質問とそれに対する回答を紹介します。
7-1. 手取り額を簡単に計算するには?
派遣の手取りは、今回紹介したように、額面の75〜85%となるのが一般的です。そのため、額面が分かる場合は、おおよその金額を計算できます。
また、インターネット上には、手取り額をシミュレーションできるツールもあります。時給や勤務日数などの情報を入力するだけで手取り額の概算が可能です。
7-2. 派遣社員の平均年収・時給はいくら?
厚生労働省が公開している「令和2年度労働者派遣事業報告書」の派遣労働者の賃金を基に計算すると、派遣社員の平均年収は374.1万円です。1日8時間働く場合の賃金は1万5,590円であり、平均時給は約1,948円だと分かります。
派遣社員の年収については以下の記事でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。
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8. 派遣で働く際は手取り額を把握しておこう!
手取り額は、額面から社会保険料や税金を差し引いた金額です。派遣社員の求人を探す際は、あらかじめ手取り額の目安を把握しておくと生活費や貯金などの計画を立てやすくなります。
また、手取りを増やしたいなら、積極的に時給の高い求人を探しましょう。TMJでは、高時給のコールセンターやデータ入力などの求人を多数扱っています。ぜひ「お仕事を検索」ボタンから探してみてくださいね!ご応募をお待ちしております。
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